願くは義擧を世界萬衆に知らしめん
全總督は更に一同の辭色決然、俠氣稜稜、義に就き死を輕んじ、奸を惡み邪を排する
の至誠頗る信賴するに足るものあるを知るや、慨然として謂つて曰く、諸公の決心
我徒を動かす者、旣に大、我徒亦是より悟覺して自ら決する所あるを得たり、心旣に
一たび自決の境に達す、是より後ち十百の袁世凱顯はれ、千萬の淸兵出で來つで、閔
賊の左右を援護するも、復た何をか畏懼し、何をか逡巡せん、唯願ふ所は諸公京に入
るの後、幸に我徒の爲めに各國公使に訴へて謂へ、東學の志は本來專ら王國の弊政
を釐革するにあり、敢て妄に內外民人を殘害して、土匪的兇暴の擧に出づるを喜ぶ
者に非ず、冀くは閣下等、此義を以て明明地天下萬衆に傳諭し、商賈客遊の人をして
復た危懼の念を抱かしむる勿れと、我が最後に諸公に切囑する所は是のみ、別後祈
るらくは、天慶地福の永く諸公の身に伴はんことを