甲午の夏

太平歌

中原還逐鹿 投筆事戎軒

釜山大本營の動靜

紫山水明閣の會議

兩朴山道の黨情を探る

吉倉先發の决心

兩士の先發

本隊水陸より並び進む

金山襲擊の議を定む

金山夜襲の實情

火藥分取

空前絶後の夜行奇䇿

咸安客舍に一偉丈夫を見る

爆彈の試驗

原頭の小鬪

蠻人に對する決心

子子孫孫日本に無禮を加へず

晋州城の形勢

天佑俠の旗始めて晋州城頭に翻る

騎を連ねて捕盜衙門に上る

從容として砲聲の下を輕驅す

危機一髮の中に奇計を設く

雷彈一發滿城の士民を驚死せしむ

悠悠然として晋州城をる

南江渡頭の風光

山林と河流

荒亭夜泊暗中河を渡る

朴中の暴民を走らし河畔の惡馬夫を懲らす

原頭の小宴

三士の勇山淸の太守を服す

水村鯉を獲て大に食ふ

山紫水明鄕に亡の美人を見る

虎樓める智異山の靈境

靈潭に浴して行陣の勞苦を一掃す

八道第一の飮料水

農は天下の大本也

雲峰城留守の觀迎

征倭大總督の碑を粉碎せんとす

病者小便を呑む

柳堤瓜を割つて濁酒を酌む

南原城下に於ける天佑俠の活動

府使衙門に兩士官人を說破す

警蹕聲裡諸侯の態度を取る

廣寒樓の初夜

官人夜珍酒を献し來る

廣寒樓の第二日

瀛洲閣上に三士羽檄を草す

英雄大雨を衝て黨軍をるんとす

入黨全權使の選定

全權使の留言

黨使三士を導く

三士自若として示威軍前を過ぐ

大將は何れに在る乎

全總督の前に羽檄を讀む

檄文の大意

三士大に全總督と談ず

義無けれぱ命ありと雖も亦何かせん

全總督大に三士を饗す

東學黨中劈頭の日本人

天佑俠東學黨の陣營に移る

全總督と正式の初對面

閑房を訪ふて四人全と密議を凝らす

連盟委員大に總督を說く

兵を四路に分つて京軍を迎へ討つ

天佑俠の作計畵

東面軍の進退

南面軍の進退

西面軍の進退

遊擊軍の進退

進擊軍の進退

第一戰の全局觀

第二日早朝の東面軍

第二日早朝の西面軍

第二日早朝の北面軍

第三戰の夜襲京軍を粉韲す

萬馬關頭の少年英雄

謹んで勅旨を奉ず

媾和の條件

衆心倦怠復た戰を說かず

一大英斷勅使を斬らんとす

三士勅使營を訪ふ

同志の評議紛紛たり

僞勅使の面皮を剝ぐ

全琫準頻りに天祐俠を慰諭す

半夜英雄大に再擧を議す

願くは義擧を世界萬衆に知らしめん

深更陣陣咒文の聲高し

告別の贈答

全總督黨軍を檢閱して玉果に去る

覇王臺上天佑俠の感慨

巡回政府としての東學軍

掠奪者を銃刑に處す

全琫凖厚く仇敵の家族を保護す

內田の柔術黨軍を震慄す

天佑俠日軍の爲めに牙山の淸兵を牽制す

逃亡官人漸次に歸來す

間道より京軍の本營を窺はんとす

鷄頭を斬つて田中村民に諭告す

全州城の鐵門破る

敵の案內狀を提へて敵中に入る

禍機漸く現はる

馬夫の逃亡と俠徒の困厄

觀察營中大に官人を說く

再擧して觀察使を擒にす

兩士門樓に臥して敵情を究む

西門の守兵を破つて突出す

嗚呼是れ天佑なり

天佑俠一行を生擒す

流を前にして追騎を拒がんとす

參禮驛の大評定

敵の間細をして荷駄を運ばしむ

淸將全州營に天佑俠を苦む

俠徒淸皇の勅諭を剝ぐ

俠徒書を留めて縣令を諭す

上國大人行陣善政碑を斫る

山寺を尋ねて大彌勒佛を罵る

新橋夜泊一夜を茶番に明かす

百三十度の燒熱地獄を走る

鷄籠山の籠城

湖面監司使を以て安を問ふ

半夜壇上に英雄志を語る